健康コラム

光線過敏症対策の手袋選び|UVカット率と素材で失敗しない選び方

突然の日差しで手がヒリヒリ、赤く腫れ上がってしまった経験はありませんか?

光線過敏症でお悩みの方にとって、手の紫外線対策は日常生活の質を左右する重要な課題です。

特に湿布薬を使用中の方や、車の運転、スマートフォンの操作など、手を使う場面が多い方にとって、適切な手袋選びは症状の悪化を防ぐ第一歩となります。

この記事では、練馬区上石神井の薬局クレストⅡが、光線過敏症の方のための手袋選びについて、医療の視点から実用的なアドバイスをお伝えします。

光線過敏症対策の手袋選び|UVカット率と素材で失敗しない選び方

光線過敏症で手袋が必要になる3つの理由

手の甲は紫外線ダメージを受けやすい部位

手の甲は紫外線ダメージを受けやすい部位

手の甲は顔と同じく、日常的に紫外線にさらされる部位です。

光線過敏症の方は、わずかな紫外線でも炎症反応を起こしやすく、手の甲に水疱や発赤が現れることがあります。

実際に、「手袋に出会うまでは親指だけ水疱ができたりしてた」という患者さまの声もあり、手指の保護の重要性がうかがえます。

湿布薬使用時は特に注意が必要

モーラステープなどの光線過敏症を引き起こす可能性のある湿布薬を使用した場合、貼付部位だけでなく、薬剤が付着した手指にも注意が必要です。

薬剤を剥がした後も、数週間は紫外線への暴露を避ける必要があります。

日常生活での紫外線暴露を防ぐ

車の運転中、買い物、散歩など、日常のあらゆる場面で手は紫外線にさらされます。

日焼け止めクリームだけでは、汗で流れたり、物に触れて落ちたりすることがあるため、物理的な遮光が確実です。

光線過敏症に適した手袋の選び方

UVカット率の数値を確認する

UVカット率の数値を確認する

光線過敏症の手袋選びで最も重要なのは、UVカット率です。

理想的には、以下の基準を満たすものを選びましょう。

  • UVカット率95%以上:日常使いに適したレベル
  • UVカット率99%以上:光線過敏症の方に推奨
  • UPF50+表示:最高レベルの紫外線防護

素材による違いを理解する

素材による違いを理解する

手袋の素材によって、着け心地や機能性が大きく異なります。

ポリエステル素材

  • メリット:UVカット率が高く、洗濯しても効果が持続
  • デメリット:通気性がやや劣る

綿混紡素材

  • メリット:肌触りが良く、吸湿性に優れる
  • デメリット:UVカット加工が洗濯で低下する可能性

冷感素材

  • メリット:夏場でも快適、接触冷感で暑さ対策
  • デメリット:価格がやや高め

スマートフォン対応機能の確認

現代の生活に欠かせないスマートフォン。

光線過敏症の手袋を選ぶ際は、以下の機能をチェックしましょう。

  • 指先タッチ対応:親指と人差し指に導電性素材を使用
  • 縦穴式デザイン:必要な時だけ指を出せる構造
  • 手のひら滑り止め加工:スマホを落とさない工夫

光線過敏症の手袋|おすすめ機能と使用シーン

光線過敏症の手袋|おすすめ機能と使用シーン

運転時に適した手袋の特徴

車の運転中は、ハンドルを握る手に直射日光が当たりやすく、光線過敏症の方にとって要注意のシーンです。

運転用の手袋を選ぶポイント:

  • 手のひらに滑り止め加工がある
  • 指の動きを妨げない柔軟性
  • 手首までしっかりカバーする長さ

日常使いに便利な機能

買い物や散歩など、日常生活で使いやすい手袋には以下の機能があると便利です。

  • 速乾性:汗をかいてもすぐ乾く
  • 抗菌防臭加工:衛生的に使える
  • コンパクト収納:バッグに入れて持ち歩きやすい

季節別の使い分け

春夏用

  • 薄手で通気性の良い素材
  • 接触冷感機能付き
  • 吸汗速乾性

秋冬用

  • 保温性も兼ね備えた素材
  • 手首まで覆うロングタイプ
  • 重ね着しやすいデザイン

光線過敏症の手袋|正しいお手入れと交換時期

洗濯方法と注意点

洗濯方法と注意点

UVカット効果を長持ちさせるための洗濯方法:

  1. 手洗いまたはネット使用:生地の傷みを防ぐ
  2. 中性洗剤を使用:漂白剤は避ける
  3. 陰干し推奨:直射日光での乾燥は避ける
  4. 柔軟剤は控えめに:UVカット加工への影響を最小限に

交換時期の目安

光線過敏症の手袋は、以下のタイミングで交換を検討しましょう。

  • 生地が薄くなってきた
  • UVカット表示タグの文字が薄れてきた
  • 使用開始から1年経過(毎日使用の場合)
  • 穴や破れが生じた

複数枚の使い回しがおすすめ

手袋を長持ちさせるコツは、複数枚を用意して使い回すことです。

これにより、1枚あたりの使用頻度が減り、洗濯による劣化も抑えられます。

よくある質問|光線過敏症と手袋について

日焼け止めクリームと併用すべき?

手袋だけでも高いUVカット効果がありますが、手首の隙間など、カバーしきれない部分には日焼け止めクリームの併用をおすすめします。

特に、手袋の着脱時に紫外線を浴びる可能性がある場合は、クリームでの保護も大切です。

室内でも手袋は必要?

窓際での作業や、紫外線を通す窓ガラスの近くで過ごす時間が長い場合は、室内でも手袋の着用を検討しましょう。

UVカットフィルムを窓に貼るなど、環境整備と併せて対策することが効果的です。

子ども用の光線過敏症手袋はある?

子ども用のUVカット手袋も市販されています。成長期のお子さまは、サイズ選びが重要です。

きつすぎず、ゆるすぎない、ジャストサイズを選んで、快適に着用できるようにしましょう。

まとめ|あなたに合った手袋選びを

光線過敏症の方にとって、手袋は単なるファッションアイテムではなく、症状をコントロールするための大切な医療用具です。

UVカット率、素材、機能性を総合的に判断して、ライフスタイルに合った手袋を選びましょう。

選び方のポイントをもう一度整理すると:

  • UVカット率95%以上(できれば99%以上)
  • 使用シーンに合った素材と機能
  • 正しいお手入れで長持ちさせる

手袋選びでお困りの際は、お薬の相談と併せて、ぜひ当薬局にご相談ください。

光線過敏症を引き起こす可能性のある薬剤についての情報提供や、日常生活での紫外線対策のアドバイスなど、薬剤師が丁寧にサポートいたします。

薬局クレストⅡでは、光線過敏症でお悩みの方のご相談も随時承っております。手袋選びから日常の紫外線対策まで、お気軽にご相談ください。

  • お電話でのお問い合わせ03-5991-7651
  • アクセス:練馬区上石神井2-27-5(MAP)

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