「黒い服は暑いけど、本当に紫外線対策には黒が最強なの?」 「白い日傘の方が涼しそうだけど、日焼けは防げる?」
紫外線対策グッズを選ぶとき、色選びで迷ったことはありませんか?
実は、紫外線を防ぐ色には明確なランキングがあり、さらに用途によって最適な色が変わることをご存知でしょうか。
この記事では、科学的根拠に基づいた紫外線を防ぐ色ランキングを、服・日傘・帽子それぞれの用途別に詳しく解説します。
暑さ対策と紫外線対策を両立させる方法もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
科学的根拠で解説する【紫外線を防ぐ色ランキング】
黒が最強?基本の色別防御力
紫外線防御力の基本的なランキングは以下の通りです:
1位:黒・濃紺・ダークグレー
2位:ダークブラウン・濃緑・濃赤(鮮やかな色)
3位:中間色(グレー・ベージュなど)
4位:白・パステルカラー
黒などの濃色が紫外線を防ぐ理由は、染料が紫外線を吸収する性質があるためです。
皮膚がん財団の研究によると、濃色の衣類は紫外線の90%以上を吸収し、肌への到達を防ぎます。
白の意外な実力!蛍光増白剤の効果
「白は紫外線を通しやすい」というのが定説ですが、実は例外があります。
GUNZEの実験データによると、蛍光増白剤で処理された白い生地は、未処理の黒い生地と同等の紫外線カット率を示すことがあります。
蛍光増白剤は紫外線を吸収して可視光に変換する特性があり、これにより白い衣類でも高い防御力を発揮できるのです。
ただし、洗濯を重ねると効果が低下する点には注意が必要です。
ネイビー・ブラウン・鮮やか色の効果
ネイビーやブラウンなどの中間的な濃色も、紫外線防御には効果的です。
特に鮮やかな赤や青などのビビッドカラーは、染料の密度が高いため、意外と高い防御力を持っています。
ただし、これらの色は黒ほどの防御力はないものの、暑さを感じにくいという利点があります。
体感温度と紫外線防御のバランスを取りたい方には最適な選択肢といえるでしょう。
用途別に見る【紫外線を防ぐ色ランキング】の実践編
服選びの紫外線を防ぐ色ランキング
一般的な衣類(UPF表示なし)を選ぶ場合の優先順位は:
紫外線防御重視なら:
- 黒・濃紺系
- ダークカラー全般
- 鮮やかな原色系
暑さ対策も考慮するなら:
- UPF50+表示のある薄手の白・淡色
- ポリエステル・ナイロン素材の中間色
- 高密度織りの綿素材(色は好みで)
重要なのは、色だけでなく素材と織り方です。
ポリエステルやナイロンは、綿よりも紫外線を通しにくい性質があります。
日傘の紫外線を防ぐ色ランキング
日傘選びは「外側の色」と「内側の色」で考える必要があります:
紫外線防御最優先:
- 内側:黒(照り返しを吸収)
- 外側:白でもOK(完全遮光なら)
暑さ対策重視:
- 外側:白・シルバー(熱を反射)
- 内側:黒(理想的な組み合わせ)
最近では「完全遮光」「UPF50+」の日傘なら、色による差はほとんどありません。
デザインの好みで選んでも問題ないでしょう。
帽子・アームカバーの色選び
小物類の紫外線を防ぐ色ランキングは:
- 黒・濃紺(最高の防御力)
- UPF表示のある製品(色は自由)
- 高密度織りの中間色
帽子は特に頭部の熱がこもりやすいため、濃色を選ぶ場合はメッシュ素材やベンチレーション機能があるものがおすすめです。
JIS規格(UPF)で見る【紫外線を防ぐ色ランキング】の真実
UPFとは?SPF・PAとの違いを理解しよう
紫外線対策の指標には、実は3つの重要な数値があります。
それぞれの違いを理解することで、より効果的な紫外線対策が可能になります。
指標対象 | 単位の意味 | 主な表示場所 | 注意点 | |
---|---|---|---|---|
SPF | UV-B(短波:主に赤み・日焼けの原因) | 「何倍長く日焼けを防げるか」 例:SPF30 → 約30倍 |
日焼け止め化粧品 | 汗・水で効果減少。2〜3時間おき塗り直し必須 |
PA | UV-A(長波:シミ・シワ・肌老化の原因) | 「+の数で防御力を表す」 PA+(効果あり)〜PA++++(非常に効果あり) |
日焼け止め化粧品 | 数値化でなく相対表示のため、UPFほど厳密ではない |
UPF | UV-A+UV-B 両方 | 「布の紫外線透過を何倍防ぐか」 UPF50+が最高評価 |
服・帽子・日傘など衣類製品 | 洗濯や摩耗で効果低下。色や織りの密度にも影響 |
UPF(Ultraviolet Protection Factor)
- 衣類や布製品の紫外線防御指数
- JIS L 1925規格で定められている
- 素材そのものがどれだけ紫外線を通さないかを示す
SPF(Sun Protection Factor)
- 日焼け止めのUV-B波防御指数
- 肌が赤くなるまでの時間を何倍延ばせるかを示す
- SPF50なら、素肌の50倍の時間まで日焼けを防げる
PA(Protection Grade of UV-A)
- 日焼け止めのUV-A波防御指数
- シワやたるみの原因となるUV-Aを防ぐ
- PA+からPA++++までの4段階で表示
つまり、日焼け止めを塗った肌を、UPF表示のある衣類で覆うことで、二重の防御が可能になるのです。
紫外線を防ぐ色ランキングを活用しながら、これらの指標も参考にすることが大切です。
UPF数値の見方と選び方
UPFの等級は以下の通りです:
- UPF15-24:良い防御(紫外線を93.3-95.8%カット)
- UPF25-39:非常に良い防御(紫外線を96.0-97.4%カット)
- UPF40-50+:優れた防御(紫外線を97.5%以上カット)
UPF50+の製品なら、色に関係なく紫外線の98%以上をカットします。
例えば、白いUPF50+のシャツは、UPF表示のない黒いシャツよりも高い防御力を持つ場合があるのです。
色より重要!素材と織り方の影響
実は紫外線を防ぐ色ランキングよりも重要なのが、以下の要素です:
素材の防御力順位:
- ポリエステル・ナイロン
- ウール・シルク
- 綿・麻
織り方の密度:
- 高密度織り>通常織り>メッシュ
濡れた状態では、どの色でも紫外線透過率が上がるため、水辺のレジャーでは特に注意が必要です。
SPF50・PA++++の日焼け止めとの併用が推奨されます。
洗濯による変化と耐久性
蛍光増白剤や特殊加工による紫外線カット効果は、洗濯により徐々に低下します。
約20回の洗濯で、効果が10-20%低下するというデータもあります。
一方、UPF表示のある製品は、素材自体に紫外線カット機能があるため、洗濯による効果の低下が少ないのが特徴です。
長期的な防御力を維持したい場合は、やはり濃色の製品か、UPF表示のある製品を選ぶことをおすすめします。
まとめ:本当に役立つ【紫外線を防ぐ色ランキング】活用法
暑さ対策とUV防御を両立する選び方
結論として、最適な選択は以下の通りです:
- UPF50+表示の製品を選ぶ(色は自由)
- 素材はポリエステル・ナイロンを優先
- 日傘は外白×内黒がベスト
- 服は用途に応じて色を使い分ける
- SPF・PA値の高い日焼け止めと併用する
シーン別おすすめカラーと対策
通勤・通学:
- 色:ネイビー、グレー(ビジネスカジュアルに合う)
- 対策:朝はSPF30・PA+++の日焼け止め+UPF製品
スポーツ:
- 色:UPF表示のある明るい色(視認性も確保)
- 対策:SPF50+・PA++++のウォータープルーフ日焼け止め必須
子育て・公園:
- 色:淡色のUPF製品(汚れが目立ちにくい)
- 対策:こまめな日焼け止めの塗り直し+帽子
アウトドア:
- 色:濃色+通気性素材の組み合わせ
- 対策:2時間ごとの日焼け止め塗り直し+UPF50+ウェア
紫外線対策は、色だけでなく総合的な視点が大切です。
SPF・PA値の高い日焼け止めと、UPF表示のある衣類、そして紫外線を防ぐ色ランキングを組み合わせることで、より確実な防御が可能になります。
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