毎年夏になると、練馬区でも熱中症による救急搬送のニュースを耳にします。
実際、練馬区内では毎年多くの方が熱中症で救急搬送されており、残念ながら亡くなる方もいらっしゃるという深刻な状況が続いています。
「最近めまいがするけど、これって熱中症の初期症状?」「薬局で何か対策できることはある?」そんな不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。
特に上石神井エリアは、夏場の気温が高く、小さなお子様やご高齢の家族がいらっしゃるご家庭では、熱中症への備えが欠かせません。
今回は、地域の皆様の健康を守る薬局クレストⅡの薬剤師が、熱中症の初期症状の見分け方と、薬局でできる対策について詳しくお伝えします。
熱中症の初期症状を見逃さないで!早期発見が重要な理由
熱中症は気づかないうちに進行し、重症化すると命に関わることもある危険な症状です。
しかし初期段階で適切に対処すれば、多くの場合は回復します。
では、熱中症はなぜ起こるのでしょうか。
まずは体の中で何が起きているのかを理解することから始めましょう。
熱中症はなぜ起こる?体の中で何が起きているのか
熱中症は、暑い環境下で体温調節機能がうまく働かなくなることで起こります。
通常、私たちの体は汗をかくことで体温を下げようとしますが、高温多湿の環境では、この仕組みがうまく機能しなくなってしまうのです。
特に怖いのは、熱中症の初期症状が「ただの疲れ」と勘違いされやすいこと。
気づいたときには重症化していることもあるため、初期症状を正しく理解しておくことが大切です。
こんな症状が出たら要注意!熱中症の初期症状チェックリスト
熱中症の初期症状として、以下のようなサインが現れます:
- めまい、立ちくらみ(立ち上がった時にフラッとする)
- 大量の発汗、または逆に汗が出なくなる
- 筋肉痛やこむら返り(ふくらはぎがつるなど)
- 手足のしびれ
- 気分が悪い、吐き気がする
これらの症状は、体が「危険信号」を発している証拠です。
「ちょっと調子が悪いだけ」と見過ごさず、早めの対処が必要です。
室内でも油断禁物!練馬区の高齢者に多い落とし穴
「エアコンをつけているから大丈夫」と思っていませんか?
実は、練馬区で熱中症により亡くなった高齢者の多くは、室内で発見されています。
しかも、エアコンがあるにも関わらず使用していなかったケースが多いのです。
電気代を気にして我慢したり、「まだ大丈夫」と思い込んだりすることが、取り返しのつかない事態を招くことがあります。
適切な冷房使用は、立派な熱中症対策なのです。
初期症状が出たときの対処法と薬局でできる熱中症対策
熱中症の初期症状を感じたら、一刻も早い対処が必要です。
適切な応急処置を行うことで、症状の悪化を防ぎ、回復を早めることができます。
ここでは、すぐに実践できる具体的な対処法をご紹介します。
すぐに実践!熱中症の初期症状への応急処置
もし熱中症の初期症状を感じたら、以下の手順で対処しましょう:
- 涼しい場所へ移動する
まずは日陰や冷房の効いた室内へ。
薬局クレストⅡはクーリングスポットとして開放しており、どなたでも涼みながら休憩していただけます。 - 体を冷やす
首筋、脇の下、足の付け根など、太い血管が通る部分を冷やすと効果的です。
薬局で販売している冷却シートも活用できます。 - 水分・塩分を補給する
ただし、ここで注意が必要です。
普通の水だけでは不十分な場合があります。
薬剤師が教える!正しい水分補給の方法
「熱中症対策には経口補水液」と思われがちですが、実はこれには誤解があります。
経口補水液(OS-1など)は、すでに脱水症状が出ている時に飲むものです。
予防目的で健康な方が常用すると、塩分の取りすぎになってしまいます。
普段の水分補給には:
- 麦茶やほうじ茶(カフェインが少ない)
- 薄めたスポーツドリンク
- 塩分タブレットと水の組み合わせ
ただし、熱中症の初期症状が出てしまった場合は、経口補水液であるOS-1が有効です。
薬局クレストⅡではOS-1を常時販売しており、薬剤師が症状に応じて適切な飲み方をアドバイスいたします。
特に、高血圧や糖尿病、腎臓病をお持ちの方は、スポーツドリンクや経口補水液の成分に注意が必要です。
持病がある方の熱中症対策は、ぜひ薬剤師にご相談ください。
薬局だからこそできる!地域密着の熱中症サポート
クレスト薬局Ⅱでは、熱中症対策として以下のようなサポートを行っています:
1. クーリングスポットとしての開放
当薬局は練馬区のクーリングスポットとして、暑い日には涼みながら休憩できる場所を提供しています。
店内は常に28℃以下に保ち、水分補給用のお水もご用意。
お買い物の途中で「ちょっと暑い」と感じたら、遠慮なくお立ち寄りください。
2. 無料の健康チェック
血圧や体温測定を無料で実施。
体調の変化に気づくきっかけになります。
3. 症状に合わせた製品のご提案
- 脱水症状が出た際の経口補水液OS-1
- 筋肉のけいれんには、芍薬甘草湯などの漢方薬
- 冷却シートや冷却スプレー
- 塩分タブレットや適切な飲料
4. 薬剤師による個別相談
「解熱剤は熱中症に効くの?」という質問をよくいただきますが、熱中症による発熱には市販の解熱剤は効果がありません。
このような専門的なアドバイスも、薬剤師だからこそ可能です。
まとめ:熱中症の初期症状を見逃さず、薬局を上手に活用しよう
熱中症は、初期症状の段階で適切に対処すれば、重症化を防ぐことができます。
めまいや立ちくらみ、大量の発汗など、「いつもと違う」と感じたら、それは体からのSOSサインかもしれません。
練馬区上石神井で暮らす皆様にとって、薬局は最も身近な健康相談窓口です。
薬局クレストⅡはクーリングスポットとして休憩場所を提供し、OS-1などの熱中症対策商品も取り揃えています。
「病院に行くほどではないけれど、ちょっと心配」そんな時こそ、お気軽にお越しください。
暑い夏を安全に乗り切るために、私たち薬剤師がしっかりとサポートいたします。
熱中症対策でお困りのことがあれば、どんな小さなことでも構いません。
地域の皆様の健康を守ることが、私たちの使命です。
- お電話でのお問い合わせ:03-5991-7651
- アクセス:練馬区上石神井2-27-5(MAP)
クーリングスポット・OS-1販売店
お気軽にご相談ください。皆様のご来局を心よりお待ちしております。